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城下浩伺「PICTURE – FOCUS 」

2022.1.8(土)〜1.29(土)13:00-19:00

会期中 火・水休

hitotoでは2年ぶり2回目となる城下浩伺の展覧会を開催します。
2020年から取り組んでいる「PICTURE」「FOCUS」両シリーズを1つにまとめた作品集の出版を記念して展示を行います。

ABOUT PICTURE

どこまでが絵なのか
どこから絵でなくなるのか
僕はこれは、まだ絵だと思う

絵画の本質とはどこに存在するのか?
これは、SNS などを通してデジタルデバイスのディスプレイで絵を見る機会が圧倒的に多くなってきているここ数年、
持ち続けてきた疑問である。
それは、作品のいわゆる「実物」にしか存在しないのか。ディスプレイに表示されるイメージと「絵画」の違いは何なのか。
「PICTURE」は、支持体に絵具が定着する前のまだ液体として生々しい瞬間を写真で捉え、
それをプリントしたものを「絵画」として提示する試みである。
この行為は、冒頭の疑問を撮影、プリント、展示という工程を経て問うものでもある。
絵画の “本質” が、絵具によって支持体に塗り込められたものとするのならば、「PICTURE」は “本質” をそこから解放する。

ABOUT FOCUS

距離感の境界、すっかり見え方が変わってしまった世界

「FOCUS」の着想の元になっているのは、スマートフォンの通信速度制限中に SNS に現れる読み込み完了前のぼやけた写真や、
動画の 1 シーンに映り込んだピンボケ背景などのいわゆる「ぼけ画像(blurred image)」である。
スマートフォンが画像を読み込み終わるまでの数秒間、または動画のカメラワークがパンする瞬間、
目に入ってきたそれらのイメージをキャプチャによって捕らえ、それを元に描いた「元画」を全てアウトフォーカスで撮影してもらい、複数枚撮影した写真から 1 枚を選び出して、プリントしたものが作品となる。
筆致を重ねた絵の画面は、再度撮影・プリントアウトという工程を経る事で積層された情報が統括されてフラットになり、
後にはどこにも焦点の合わない、イメージのエッセンスが残る。これらのイメージに、
私は、新型コロナウイルスの出現を分岐点としてすっかり見え方が変わってしまった世界や、
感染拡大によって感じるようになった人や物事との距離感の不分明さを見る。

NEW RELEASE

城下浩伺 初の作品集「PICTURE-FOCUS」
展示会場、オンラインショップで限定販売いたします。
3冊組・ケース入り 200部限定
通常版 ¥5,900(税込¥6,490)
スペシャルエディション[ドローイング付き]¥12,000(税込¥13,200)

EVENT

オンライン展示

展示期間中、hitoto での展示の様子をオンライン上でもご覧いただけます。
PICTURE – FOCUS 特設サイト

PROFILE

城下浩伺
美術作家/京都生まれ、京都在住。京都造形芸術大学(現 京都芸術大学) 情報デザイン学科卒業。
2015年、現代美術の国際コンペティション「Art Olympia 2015」5 位入賞。
墨とペン、毛筆で描く細密・密集するイメージは、完全な自由を絵画の中で成立させる為タイトルや一切のモチーフの放棄を制約として課すという矛盾をはらんでいる。2020 年、写真を使った絵画作品シリーズ「PICTURE」「FOCUS」を発表し、絵画の本質を自由に移動させる試みを行なっている。
https://koji-shiroshita.com

三保谷将史
写真家/1987年、大阪生まれ。写真家。大阪ビジュアルアーツ写真学科夜間部卒業。
身近にありふれるものをネガとしたカラーフォトグラムによる作品を近年は制作。
独学で写真を学び始めたのち、ギャラリーや現代美術施工等の勤務経験を経て、
現在は京都芸術大学、大阪ビジュアルアーツ両校の写真学科で非常勤講師を務める。
受賞歴に 2018年度 JAPANPHOTOAWARD(IMA エディトリアルディレクター太田睦子氏選)、
便利堂 HARIBANAWARD2018 ショートリストなど。
https://masashimihotani.com

協力 京都芸術センター制作支援事業
写真 三保谷将史
広報デザイン タナカタツヤ(hitoto、www.designsalad.net
掲載作品 「PICTURE #13」「FOCUS #18」

Notice

※ご来場の際はマスク着用のご協力をお願いしています。
※会場では扉や窓を開け定期的に換気を行っています。
※ドアノブなど共用部は定期的に消毒を行なっています。
※消毒用アルコールを設置していますのでご利用ください。
※会場内は4名までの入場制限を行なっております。
※咳・発熱など体調の優れない方の入場はお断りしております。

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